6月も中旬となり続々と発売されつつある2021年モデルのソニーの4K有機EL/液晶テレビ「BRAVIA」
今年のモデル「BRAVIA XR」は一部のモデルを除きある新しい表示に対応しています。
PS5の4K 120p表示です！
新規格のHDMI端子に対応したことによって4Kでの120fps表示に対応しています。
今回は当店店頭にやってきたばかりの「X95J」を使ってPS5の4K120pの実態に迫っていこうと思います。。。！！！
この記事の目次
PS5で4K 120p出すのに必要なモノ
PS5本体を用意すればどこでもどんな時でも4Kの120フレームという高規格な表示ができるワケじゃありません。
対応した機材そしてそれを使うための本体及びテレビの設定が必要となります。
HDMIケーブル(本体付属でOK)
HDMI2.1規格に対応した「HDMIケーブル」が必要です。
実はまだソニーから発売されてはいないのですが、PS5に付属しているHDMIケーブルがHDMI2.1規格に対応しています！
長さは1.5mなので配置にはご注意下さい。
HDMI2.1に対応したTV/モニター
もちろん、TV/モニター側もHDMI2.1に対応していることが必須です。
「BRAVIA XR」のラインナップでは
有機EL「A90J」「A80J」
液晶「X95J」「X90J」
が対応しています。あとは他メーカーのフラグシップテレビやゲーミングモニターだとギガバイトやASUS,Acerなどが対応しているようです。
対応ソフト
PS5のすべてのソフトが120fpsに対応しているわけではありません。
代表的なタイトルでいうと
- フォートナイト
- R6S
- CoD BOCW
- DMC5 スペシャルエディション
- DIRT 5
などのタイトルが対応しているようです。
更に4Kでの120fps表示に限っては、調べてみたところ対応しているタイトルは
「CoD BOCW」
のみのようです。
「BRAVIA XR」との接続方法
入力端子
PS5とBRAVIAを接続するのですが、1~4まであるHDMI入力のうち「4K 120Hz」に対応しているのは【HDMI3】【HDMI4】の2つのみとなっています。
【HDMI3】はサウンドバーやAVアンプを接続する時に使う(eARC)端子を兼ねているので通常は【HDMI4】をPS5用に使うのがベターでしょう。
信号フォーマット
HDMIの信号フォーマットを「拡張フォーマット」に変える必要があります。
標準フォーマットのままだと120Hzでの表示ができないので注意が必要です。
PS5の設定
PS5本体 設定
「セーブデータとゲーム/アプリ設定」の項目内の「ゲームプリセット」
パフォーマンス優先と画質優先 の項目を「パフォーマンス優先」に設定する必要があります。
また「スクリーンとビデオ」の項目内「120Hz出力を有効にする」を「自動」にしておきましょう。
映像出力情報で 120Hz の表記があれば成功です！
ゲーム内設定
ゲーム内でも設定が必要な場合があります。
ゲームタイトルによって表示は変わるのですが 「120Hz リフレッシュレート」などの120Hzに関する項目がONになっていないとゲーム内で適用されない場合があるのでご注意下さい。
プレイした感想＆ハイスピード録画
「遅延」と「フレームレート」に注目して様々な画質設定で「CoD BOCW」をプレイしてみました。
プレイ中の映像を一眼ミラーレスカメラ「α7SⅢ」にて撮影。
使用レンズ 「SEL20F18G」
設定 SS:1/500 F:4 ISO:6400 PP10 FHD/240fps→30fps スロー
スローモーション撮影により120fps出ているかの判別をします。
余談ですが、筆者は普段よりPCで240Hzの環境でゲーム(FPS等)をしておりフレームレートの違いには普通のゲーマーよりも敏感だと思います（多分？）
「X95J」側の設定はゲームモード標準にてプレイ＆撮影しています。
4K 画質優先 レイトレーシングON
※ハイフレームレート撮影なのでスローに見えています
設定の通りフレームレートは60fpsしか出てなさそうです。
カクカクして見えますね笑
60fpsですので通常のモニターやTVと同じくらいの遅延感を感じます。
画質はレイトレーシングによる自然な影の描写もあってリアリティが高い印象で非常に華やかな画面になっています。
4K 画質優先 レイトレーシングOFF
※ハイフレームレート撮影なのでスローに見えています
続いてレイトレーシングをOFFに切り替えてみました。
影の描写が見慣れたものに変わったこと以外はあまり差は感じませんでした。相変わらず超高画質です。
少なくともこの環境下では60fps張り付いている(?)のではないかと思います。
4K パフォーマンス FOV 80
※ハイフレームレート撮影なのでスローに見えています
本命の4K パフォーマンス優先設定 視野角は80(デフォルト)です。
先程の4K 画質優先設定に比べ思ったよりも画質の低下は少ないかもしれません。
差と言えばシェーダーやアンチエイリアスなどの画像処理が弱まったことでしょうか？
120Hzで動作しているので遅延は大幅に減り視認性についても良くなっています。
4K パフォーマンス FOV 120
※ハイフレームレート撮影なのでスローに見えています
4K パフォーマンス優先設定のまま視野角を120まで上げてみました。
一般的に視野角を上げると表示範囲が増えるので処理が増え動作が重くなります。
ほんの少しフレームレートが低下している？ような気はしましたがあまりこの条件では差はないようです。
パフォーマンスの低下はほとんど気になりません。
一つ疑問があるとしたらコレって本当にネイティブの4Kなんでしょうか？
フルHD パフォーマンス FOV 120
※ハイフレームレート撮影なのでスローに見えています
フルHDのパフォーマンス設定です。
ほとんどのテレビやモニターではこの設定でしか出力できませんが4Kに比べるとより安定しているような・・・気はします。
4Kパフォーマンスの時とテクスチャに差があまりないような・・・？
プレイ自体は快適そのものです！低遅延で安定したフレームレートが出ています！
おまけ フルHD パフォーマンス 画質設定ダイナミック
※ハイフレームレート撮影なのでスローに見えています
ちょっと気になったのでブラビア側の画面設定を変えてみました。
映像重視の「ダイナミック」に変えたところカメラ上では赤と青の模様が出現！？
肉眼で見る画面上ではキレイに写ってますよ！
プレイしての感想ですが、画像処理の関係で遅延が大幅に増加！！
とても普通にプレイできるレベルの遅延じゃありません。。。
必ずゲームをする時は画質設定をゲームモードにしてプレイしましょう！
4画面比較
※ハイフレームレート撮影なのでスローに見えています
各設定の画質比較
影の形が一番自然ですね。見比べると光の当たり方や影の落ち方がリアルに非常に近いです。
画質は変わりませんが影が少し不自然な感じです。
ゲームの画面を見慣れている人には自然かもしれません笑
画質優先に比べると金属の光沢感や地面のマット感が薄れています。
テクスチャのギザギザ感も多くアンチエイリアスが弱まっていることがわかりますね
4Kパフォーマンスと見比べてみてどうでしょうか？
画質、描写共にあまり差がないような気もします。
もしかしたらですが、FHDパフォーマンスと4Kパフォーマンスでは画面上では差がないのかもしれません。
この組み合わせは最高なんだろうか？
完全に個人的な意見ではあるんですが。。。
「FPSに限って言えば最高ではないかもしれません。」
今回PS5を繋いでいるのは「X95J」の85インチモデル。
画面が非常に大きいので臨場感ある体験が味わえたのですが、、、
画面が大きい分とっても酔いやすい＆視点移動が大きく目が疲れます笑
120Hzでのプレイ時はともかく、60Hzでのプレイ時には数分で酔ってしまいました・・・
24インチや27インチのゲーミングモニターが多いのも納得ですね。。。
この組み合わせが本当に向いてるタイトルってなんだろうか？
現状4K 120fpsに対応しているタイトルは無いようですが、高応答+高視認性が最も活かせるタイトルは「格闘ゲーム」だと思います。
格闘ゲーム内のフレームは60Hzで動くのが伝統とはなっていますが、120Hzや240Hzで動作するモニターを使えば遅延が減りプレイが有利になることは間違いありません！
画面全体を見る、というよりかは対戦相手を凝視することが多い格闘ゲームであればその恩恵を存分に発揮できるんじゃないかな、と私は思います！
BRAVIA XR は PS5の性能を100%引き出せる！？
4K 120fpsに対応している「BRAVIA XR」を使えば間違いなくPS5の性能をフルに引き出せます！！！！
ですが、ゲームタイトルや遊び方によっては大画面BRAVIAとの組み合わせは必ずしも良い。とは言えないかもしれません。
とはいえ、ここまで言ってきてちょっとズルいかもしれませんが
「BRAVIA XR」と「PS5」の組み合わせは間違いありません。
「ちょっとさっきまで言ってたことと違う？」
いやいや「FPSという限られたジャンルのハイフレームレート描画」では確かにプレイヤーによっては微妙かもしれません。
ですが、その他の状況であれば画質、遅延、対応全てにおいて「BRAVIA XR」は最高です！
ぜひとも「PS5」をゲットした際にはお供に「BRAVIA XR」をよろしくお願いいたします！！
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